reptilesハチュ道
[04]お気楽ヤモリレスキュー
我が家で捕獲したハチュレスキュー騒動の顛末。
2004年の6月末のある夜。

コオロギのケースを掃除しようとしていたるふのそばで遊んでいた壱号機カナ弐号機ハル
脱走したコオロギ捕獲用に置いていたゴキブリホイホイ小型版をたまたま覗いた壱号機がいきなり絶叫!


「なんかおるよぉおおおおおおお!!!」


見るとタバコの箱よりちょっと小さめのその中には
脱走してまんまと引っかかったコオロギにつられたらしいニホンヤモリの姿・・・。

小さい…。
きららより更に小さい…。
子どもなのか??


ともかく剥がせるかどうか開いてみる。



やもりーズ発見時の様子すると……な、な、なんと隣にもう1匹!!!Σ(○○;)|||||||
つられてたて続けに掛かってしもーたのか…。
1匹はかなり時間が経っているのかもうグッタリとヤバそう。
やせ気味で、尻尾のあたりにはしわが寄り始めてる。
もう1匹はまだ捕まって間もないのか弱ってるカンジはないけどかなり逃げようともがいたようで、
あっちこっち肢やらシッポやらがベッタリ貼り付いて身動きできない状態。
どうやら子どもなんかじゃなくて立派な成体らしい。

(発見時のベッタリくっついて身動きの取れない様子→
上の方が大きめでちょっと尻尾もシワシワになりかけ。
下は尾の付け根が膨らんでいるのでこっちが♂か?)


そう言えば去年レオを飼い始めた頃、
ベランダで見かけたヤモリが翌日このシートに捕まってたコトがあった。
その時はもうどうしようもなかったので、かわいそうだったけどそのままゴミ箱へ…。
でもなんとなく後味悪くてしばらくずーっと気になってたなぁ。
…知らなかったらそのまま捨ててしまうトコだけど、生きてるとわかっててポイっていうのもなぁ…。
今回はなんとかしてやりたいねぇ。


おまけにチビッココンビがナゼが異様にハイテンション!!!
「ヤモリくんたちをたすけよう〜〜!!」
とミョーに意気投合して助命運動コールまで始める有様…。
コレってもう助けなきゃハチュ好きじゃねーぞって言われてるようなプレッシャー??(笑)
でもってコレにノセられやすいお気楽主婦
"やっぱアタシがやるしかないか〜"
と、ミョーな使命感に燃えてしまう。(笑)<やっぱりおバカ


仕方ない、コレを見てしまった以上もう見なかったコトにはできんだろう。


とはいってもどうやったら良いもんか。
おまけによく見ると足の指の形が妙にヘン。
なんか指が潰れてるようなカンジもするけど。
コレって助けてもエサ取っていけるのだろうかという不安もちらり。

どうするかなーと思いつつハッと思い出す。
「そうだ!!○○サンに聞こう!!」

ハチュに詳しくて尚且つるふがケータイで連絡が取れる数少ない(笑)ハチュ関係のお知り合いである某氏に
写真を撮ってSOSメールを送ってみる。
そういえばこの時間って仕事で忙しいんじゃなかったっけー…と送信した後で申し訳ないと思いつつ、
返事を待ってる間にとりあえず水で濡らしたキッチンペーパーでそっとシッポの辺りを拭いてみる。

ダメだ、却ってベタベタしてどうしようもない。

うーん服とかつけたらマズいヤツについた時ってどうすんだっけーと悩みつつ、
ふっと思いついてゴキホイの注意書きを見てみるコトに。

「油等で拭き取ってください」

ぉおお、書いてあるじゃないか、油だって、油っ。
ってコトはサラダ油とかでもエエよね〜、食用だから舐めたって死にゃしないよねー。

とにかくやるしかないのでクッキングペーパーを折り畳んでサラダ油でちょっと浸して、ジワジワとハズしにかかる。

確かに水と違ってヌルヌルと滑りは良くなる。
が、しかしすぐに手は油まみれ…。
おまけに要救助生物の周りにはエサにつられてやってきたコオロギの死骸なんかもベタベタ
普通だったら触るどころか目をそむけたくなるであろう光景。
たぶんヨソのおカタに見られたらきっと間違いなく更に変人扱いだよなー、
とヘンなトコで客観的になってみたりしつつ油をヌリヌリしていく。


初めは傷つけないように気を使うのと慣れない作業なので時間ばかり過ぎて行ったけど、やってるウチに要領がつかめてくる。
やっと肢がハズれたかと思うと逃げたい一心のヤツラはバタつく余りに今度は別の場所へベタッ…、ぉぃぉぃぉぃ!!!

頭は最後に外すコトにしてとりあえず下半身から徐々に油で滑りやすくして剥がして行く。
というのも、以前ニホンヤモリを捕まえた時に噛まれたとかいうのをネットで読んだのを思い出したコトと、
元気の良い方はちょっと頭が動かせると口あけて威嚇っぽい様子見せてたから。
頭が動かせないと動きたくても動作がニブいからこっちも作業しやすいし。
なにしろ外しても動いてまた違う場所にくっついたりするから周り一面油を塗ったりして、結構細かい仕事だよ…。
おかげでだんだん汗かいてくるし・・・。

ぁあこんなにメンドーな作業とは思わなかった…。(--;)


作業途中でメールの返事が来る。
へらかなにかではがすしかない…とのコト…。
しかもシッポとか切れちゃうかもしれないけど仕方ない、みたいな…。(^^;)
いやいや、そんな器用なコトできるワケない!!もう間違いなくシッポ切り落とすだろうし。(笑)
結局この地味な作業以外に選択の余地はないらしい。
いやでも○○サン、わざわざ仕事の合間にレス送っていただいてありがとうございました。^^
感謝しつつ、地味な作業は続行となる……。


そうして汗だくになりつつコオロギの死骸にまみれたヤモリ救出に格闘するコト約1時間

やっと最後に頭をハズしてやって見事無事救助成功〜♪

「やった〜!!たすかったねえ!!」
とチビッココンビも大喜び。
まぁ疲れたけど、無事に助かって良かった。
外してみたら潰れてると思った肢の指もちゃんと元通りだし。
粘着液が強くて潰れてるように見えただけらしい。
ま、なんにしろ良かった良かった。


と、喜びつつとりあえずシートから外して掴んだままプラケに入れ替えようとしてたら指にヘンな感触。


Σ(○◇○;)!!!

「ぅえ〜!!噛みやがったこいつー!!せっかく助けてやったのに恩知らず〜〜!!」

小1時間至近距離で見られ続け、ビミョーに肢やら身体やらにヘンなモノを塗られまくり、
どさくさまぎれにうるさいチビコンビに頭とか体をナデナデされたヤモリコンビの恐怖はどうやら極限状態だったらしく、
頭が外れた途端、最後の反撃で噛まれたるふ
いや、痛くはなかったけどね、
なんかさ、ちょっとバネの力の弱くなりかかった洗濯バサミに挟まれたようなカンジだけどね(笑)、
ちっこいとはいえ自分の指にハチュが噛みついてるっていう状況はあんまり楽しくはないよなー。(笑)
助けてやってその態度かよ!!(笑)

ともかく無事にレスキュー終了!!

だからプラケの中に放してやるっつってんだから、
エエ加減にその噛み付いた口を放さんかい!!!(>◇<)


レスキュー終了後のやもりーズの様子
救出後プラケの中に保護されたニホンヤモリのコンビ。(←)

1度にヤモリ2匹ゲットか。
しかししばらくしたら離してやるかと考えていたのでちゃんとした名前をつけるほどでもないか、
というコトで
やもりーズ
と命名。
体がデカい方が1号(♀)、わりと元気そうなのが2号(♂)となった。

(←)やっとゴキホイから開放されプラケに保護。
ガンガン霧吹きで水浴びさせてやったあとコオロギをいくつか放り込んでおく。


それから10日程した夜、偶然にも再び壱号機・カナ発見!!!


「ぁあ!!やもりーズが交尾してる〜〜!!」
なんで「交尾」とか知ってるんだろうと思ったら、最近授業で習ったらしい…。(^^;
興奮した親子3名が取り囲んで騒いでいると、真っ最中だった当事者達はまもなく離れてしまった。
ぁあちょうど終わるトコだったのかなー、それとも見られて恥ずかしかったのかな〜。(笑)

「あージャマしたらダメじゃん!」
「なんでね、おかーさんがさわぐけんタイ!」
ハルちゃん、まだみたーいっっ!!」

などと騒ぎつつしばらく知らんぷりしてたら、しばらくしてまたしっかり再挑戦してたのを確認♪
やっぱさっきのは中途半だったのか…。(笑)
まぁハチュでなくてもアレだけそばで騒がれたらやる気なくすよね…。(^^;)


そしてその翌日忽然と姿を消していたのがヤモリ2号(♂)
どうやらプラケのフタがちゃんと閉まってなかったらしい…。
全く、昨日交尾したばっかりなのにヤリ逃げかよッッ!!(笑)



それからはヤモリ1号(♀)のみをしばらく保護。
食欲もあるし元気になったみたいだ。

暑くなってきたし、ぼちぼち放してやるかなぁと思っていた頃にまた事件。

レスキュー捕獲後約3週間経ったある日。

最初パッと見た時なんでこんなトコに白いゴミが落ちてるのかと思ったら…


コレって…、


コレって…・・・、


コレって……・・・。


Σ(○◇○;)!!!


「ぅえ〜!!じゃないのぉお!??」


なんとあの時の交尾でできた卵らしい。
しかし、あの栄養状態じゃあどうなんだろうねぇ。

ともかくハチュの卵を見たのなんて初めて。
ヤモリって結構体の大きさに比べて大きい卵産むんだなぁ。
とにかく取り出して別のトコで保管。


それから数日後。ヤモリ1号(♀)もプラケから姿を消した
今回もフタをキッチリと閉めてなかったというおバカなミス

1週間後に隣の部屋の壁に這っていたのを発見して再捕獲。
しかし、その後再び逃走。

そんなこんなで後に残ったのは卵2個のみ

約3ヶ月程キープしていたが1個は途中でしなびてきた。
どうやらもうl個も孵化する気配もなさそうなので、開いてみるとゴミのような黒い塊がスミにぽつんとあるだけ。
やっぱりあの時期の交尾はまだ体が本調子でなかったから当然といえば当然かな。

ま、でもきっとその辺で細々としぶとく生き抜いてるんだろう。
元々この辺りにいる生き物だから必死で探し回って捕獲しなくても十分生きていけるし。

今度は捕まるなよ〜♪



こうして産卵というおまけまでついた我が家のハチュレスキューは終了したのであーる。
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